ワンちゃんが何か異常を訴えた時に、何に気を付けるのか、
どんなことを確認するのかなど、気になることはたくさんあると思います。
そこで、よく出会う可能性の高い症状を挙げてみました。

• 吐いた・下痢をした。

  必ず１度は経験あると言えそうな下痢や嘔吐。そのため原因も多種多様で、原因の中にはたくさんの病気が存在します。また、病気以外に多い原因はストレスや異物誤飲なども挙げられます。原因が多いだけに判別困難なことも少なくないので、飼主様の情報が必要になってきます。そこでどんなことを教えていただけると良いかを下に並べてみます。
  
  ・時間：症状はいつからか？
  　　　　３日位前から変わった物食べてないか？異物食べてないか？
  　　　　何か環境の変化はないか？（来客が多かった、お出かけした等々）
  　　　　症状はどの位続いているか？
  ・内容：嘔吐物・下痢・飲んだ異物、これらの内容はご持参いただくと良いです
  ・状態：症状が見られた前後のご本人の様子はどんなか？
  
  

• 体のどこかを痛がっている

  ハッキリとした外傷や腫れがあれば判断しやすいですが、
  内部の痛みなどは本人の証言がいただけないので難しいことが多いです。
  原因となる病気は、関節疾患・神経疾患・お腹の中の疾患などがあります。
  
  ・関節疾患
  　前後の足であれば、歩き方がおかしいと感じやすいのですが、
  　首から背中や腰にかけての背骨の痛みは、全身どこでも痛がることもあるのでわかり難いことも多いです。
  
  ・神経疾患
  　あまり多くはありませんが、脳の異常で痛くもないのに痛がる様子を見せることがあります。
  
  ・お腹の中の疾患
  　お腹の中で痛みを示すとすれば、胃や腸・膀胱・前立腺などであり、
  　症状から推測することが比較的しやすいです。
  
  　痛がり方や変わった行動を言葉で表現することはなかなか難しいので、
  　動画に撮っていただくと判断しやすくなります。

• 異常に体を掻いたり、舐めたりしている

  多少掻いたり舐めたりはしますが、一日中であったり、
  皮膚が赤くなっているようでしたら皮膚病なのかもしれません。
  原因と考えられることは、感染・アレルギー・ストレスなど
  
  ・感染
  　感染する微生物は、細菌・カビ・ダニなど様々で、それぞれ治療法が異なります。
  
  ・アレルギー
  　食べ物やハウスダストといったものに反応することが多いですが、
  　治すことが難しくコントロールしていくことが多いです。
  
  ・ストレス
  　意外に一番厄介なのがストレス性です。足先をずっと舐めていたり、
  　一部分の毛を抜いてしまったりと個々にやる場所は違います。
  　ストレス性の場合は、お家での様子や舐めたり掻いたりするタイミングなどの
  　情報をいただかないと判断できませんので、よく観察していただくことが大事になります。
  
  　まだまだ色々なことがありますので、お困りの際は病院の方へご相談ください。